玉手箱フィルム

映画好きなのに老後を楽しむために、20年間映画鑑賞を封印していたが人生も半分きたので解禁🎬鑑賞した映画を片っ端から記録していく日記である

やっと観ることが出来た話題作「君の名は。」

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長年、映画鑑賞を封印していたが

数年前、長期に渡り話題となっていた今作を

早く観たいと思っていた

 

そのために、今作の情報を極力遮断しつつ

映画鑑賞解禁になる日を楽しみにしていた

 

そしてようやく先日、満を持して鑑賞した

 

先にバケモノの子を観ていたが

改めて今作もアニメーション作品の

映像美に感動した

 

バケモノの子でも話したが

私は綺麗すぎるモノはあまり好きではない

 

少し昔ながらの雰囲気も残しつつ

程よく現代的な映像技術が入っている

絶妙な感じが好きなのだ

 

今作もバケモノの子と同様

程よくて好きだ

 

そして肝心の物語は

今回も少しネタバレしながら…

といってもほとんどの人が知っている作品

なので、ネタバレ多めで感想を綴ろう

 

まず主人公の2人、高校生の瀧と三葉が

次元を超えて共存しているという始まりに

面白いと思いながらも、初めはなかなか

理解が追い付かなかった

 

夢だと思いきや現実で、本人たち自体が入れ替わる

のではなく、中身の魂が入れ替わるという

ところも面白かった

 

思春期の男の子と女の子が中身だけ入れ替わる

となれば、大騒ぎだがコミカルに

可愛らしく描かれていた

 

今作のポイントは「彗星の落下」ということになる

これは実際に映画を観た方は分かると思うが

観たことのない方には、何のことか分からないと

思うので、分かりにくく書いてみる

 

実は私は物語の中盤まで、瀧と三葉は

かなりの年数差のタイムリープなのではないかと

思っていたが3年ということで

それは結構意外だった

 

ただ、だからこその後半の畳みかけや

様々なカラクリや展開に面白さが

拍車をかけたのであろう

 

これ以上は全て話してしまいそうになるが

つい声に出して突っ込んでしまった場面だけ

言わせてほしい

 

それは瀧の告白のタイミングと手だ…

 

展開的にもタイミング的にも

仕方なかったとはいえ、ちょっと心がモヤモヤした

 

最後に、今作で好きだったのは

三葉の「瀧くん」と呼ぶ声だ

 

切なくも可愛い響きで

三葉が瀧の名前を呟くたびにキュンとした

 

これは上白石さんの声が可愛いのと

声に感情がのっていて素晴らしかった

 

全体的に甘酸っぱい青春の頃を

思い出させてくれた

今作に感謝したいと思う

 

素敵でした

 

 

世界観に翻弄された「ヘルタースケルター」

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この作品の原作が漫画だったということを

知ったのは、この映画を観終わってからだった

 

普通の人よりは漫画好きなはずだが

原作を知らず、映画を観た後に拝見した

 

まずこういった物語を考え付くことが素晴らしい

ありそうでなさそうでありそうな物語

 

もちろんファンタジックな面もあるが

綺麗になりたいという女の子は多く

最近では整形も珍しくなくなった

 

綺麗になりたい…ずっと綺麗でいたい

あるいは、注目されたい

という気持ちに共感する子は多いことだろう

 

 

それでは今回も少しネタバレしながら

感想を綴っていこうと思う

 

主人公の沢尻エリカ演じる「りりこ」は

人気のファッションモデルだ

飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女だが

本当は違法な整形を繰り返し

その美貌を維持していた

強引なそのやり方に、心と体は異変を起こし始め

次第に心は壊れていく

 

といったところだろうか…

 

まず初めに沢尻エリカさんが可愛い

私としては綺麗というよりも

可愛らしいイメージが強かった

 

蜷川実花監督なので、色彩が鮮やかなのだが

沢尻さんの負けない存在感がすごい

 

そういえば他の作品の舞台挨拶で

伝説の言葉を残した印象が強く

破天荒といった言葉が似あっているが

私は正直嫌いではない

 

ダメな薬を使用していたとして逮捕され

今現在、どのように過ごされているのかは

わからないが、ちゃんと薬を断ち切ったら

また女優として復帰してほしいと願う

 

さて、今作は最初から最後まで

インパクトがすごかった

 

出演者も豪華…というか

なかなか個性的な人たちを集めた

作品ではあるが、個性だらけなのに

誰も誰かを邪魔しておらず

それぞれが強く輝いていて素敵だった

 

事務所社長の桃井さんも素敵

確かに途中から出てくる水原さんが

少々アウェイ感はあるが、この頃はおそらく

まだ新人さんの時代だったのであろう

 

今では水原さんも個性派の女優さんで

私は一目を置いている

 

りりこの妹ちか子は純粋で可愛らしかった

最後に驚きはあったが…

 

どこかドライなりりこが、妹と一定の距離を置きながらも

大切に思っている様子は心がホッとしたりした

 

整形前のりりこは、ちか子にそっくりだったと言う

2人の場面は、対比のために撮られたとは

思うのだが、ちか子には悪いがかなり頑張って

綺麗になったんだろうな…ということがわかる場面だ

 

ちなみに、ちか子演じる住吉真理子さんは

この役のために8キロ体重を増やして臨んだらしい

役のためとはいえ、女優魂を感じた

 

そして、寺島しのぶ演じる

りりこのマネージャー羽田ちゃん

原作とは違っているが、私は映画の方が

好みかもしれない

 

この映画のキーパーソンでもあるが

真面目で、りりこを崇拝している羽田

彼女も彼女で何かしらの心の闇を感じた

 

改めて、映画全体を振り返ると

やはり強烈な印象として

蜷川実花監督ならではのカラフルな世界観だった

 

りりこの心が次第に壊れ始めていくのだが

沢尻さんの表現力は凄まじいものだった

 

舞台挨拶の動画を見たが、自身が全力投球した

というだけあって自信に満ち溢れており

作品を観終わった後だったので、納得できた

 

おそらく沢尻さんは憑依型の俳優さんなんだろう

そう考えると、この役を演じるのは

本当にしんどかったのではないかと思う

 

それでも、蜷川実花監督や先輩俳優の実力を信じて

彼女は全力でりりこでいたんじゃないだろうか

 

正直、私は美に対して興味もなく

もちろん整形というものも

自分とは縁のないものだと思っている

 

それでも、この映画を観て

りりこの心の闇に一ミリも共感しなかったと

言ったら嘘になる

 

もし美人に生まれていたら…と

考えたことは1度くらいはある

 

そう考えると、女性はやはり

心のどこかで「美」に憧れがあるもの

なのかもしれないと思った

 

 

自分と重なって心が熱くなった「十五才 学校Ⅳ」

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この作品を見たきっかけは

何気なくテレビで予告が流れていて

主題歌がゆずの「くず星」だったので

当時ゆずのファンだった私は観ることにした

 

この映画は「学校」というシリーズで

他にも作品があるのだが、私は今作しか見ていない

 

タイトルで記している

「自分と重なった」というのは

私がこの映画同様に、15才の時

登校拒否をしていた時期があるからだ

 

中学3年生という、心の揺れ動きの激しい時期は

輪をかけて様々なことが起こりやすいのかもしれない

 

思春期ならではの心の動きや

子供と大人の狭間で、主人公が大人たちとの

関りから気づきや学びを得るさまが

とてもリアルに描かれていて

後半は涙が止まらなかったのを覚えている

 

ここからは少しネタバレをしながら

感想を綴っていこうと思う

 

まず、今作の主人公である大介は半年前から

原因不明の腹痛により不登校だった

そんな大介が、両親に何も言わずに

家出をすることから物語は展開していく

 

大介はヒッチハイクをしながら

屋久杉を目指して旅をするわけだが

その道中で、様々な人と出会い関り

そこから様々なことに気づき学んでいく

 

今作は、大人側の視点も大介側の視点も

バランスよく描かれており

どちらにも共感できる部分があり

子供だから気づける部分

つまり大人になって失ってしまうものを

上手に描いている作品だと思う

 

私も子供たちに言われてハッと

した経験が何度もある

そのたびに、自分が大人になったこと…

なってしまったことを実感する

 

でも、子供たちは大切なことを気づかせてくれるから

本当にありがたいと思う

 

今作は私の「15才の時の自分」と向き合う

良い機会を与えてくれた作品なので

おそらく今見ても大泣きすることが予想される

 

ただ、この先の人生でもう一度

見てみたいと思っている作品の1つでもある

 

 

辛いこと悲しいことがあってもこの作品を観ると笑えた「オースティンパワーズ・デラックス」

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今回は映画三昧していた

過去に観た作品の感想を綴ろうと思う

 

今作は10代の頃、ガラスのハートだった

私を支えてくれた作品だ

 

私は根っからのお笑いファンでもある

そういったこともあり、10代20代は

映画といえばコメディばかり見ていたように思う

 

特に今作のシリーズは

本当に楽しませてもらった

 

中でも私が好きだったヒロインが

オースティンパワーズデラックスの

ヘザー・グラハムさんだったので

こちらを記録しておこうと思う

 

それでは少しネタバレしながら

感想を綴っていこうと思う

 

まず主人公の名前がタイトルになっているので

説明する必要はないと思うが、一応

主人公オースティン・パワーズ(略してオースティン)は

写真家兼イギリスの諜報員としてスパイ活動をしている

 

世界征服を企むDr.イーブルとは敵対関係にあり

今作ではDr.イーブルがオースティンの「モジョ」を

盗んだことから、物語は展開していく

 

観ていない方からすると「モジョ」とは?と

思うかもしれないが、それはぜひ映画で見てほしい

 

オースティンは一言で言うとエロくてバカなおじさん

という感じなので、笑える下ネタ満載なのだが

そういったものが苦手な方は観ない方が良いかもしれない

 

今作で忘れてはいけないのが

Dr.イーブルの1/8クローンである、ミニ・ミーだ

クローンではあるが、おそらくDr.イーブルよりも

悪の心が強いし能力も高い気がする

ただ小さくて可愛らしいというギャップを

兼ね備えていて侮れない

 

5年前、ミニ・ミーを演じていた

ヴァーン・J・トロイヤーさんが

亡くなったと聞いたときはショックだった

ご冥福をお祈りします

 

さて、今作の見どころはたくさんあるのだが

オースティン演じるマイク・マイヤーさんが

複数の役を演じているのも見どころである

 

なんせ主人公と敵役、どちらも同一人物が

演じているため対峙するシーンは面白かった

 

とても作りこまれている作品なのに

演出だったり、基地内の装飾やその他もろもろで

手作り感というかアナログ感があるところが

私は大好きなのだ

 

Mr.ナンバー・ツーというDr.イーブルの部下が

いるのだが、本当はとても有能なのに

Dr.イーブルからは理不尽な扱いを受けていたりして

泣かされたり可哀そうだと思いつつも

ギャップに萌えたりしたものだ

 

他にも好きなキャストはたくさんいるが

長くなりそうなので割愛する

 

毎回作りこまれているオープニングから

かなり笑えると思うので、元気を出したい

笑いたいという方は、見て損はないと思う

 

おそらくこれから先の人生でも

再び今作を見返すことはあると思う

それぐらい大好きな作品だ

 

 

 

大人と子供の狭間で巻き起こる事件「ソロモンの偽証」

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本の虫とまでは言わないが、私は小説も好きだ

今作は、原作が宮部みゆき先生で構想15年・執筆9年という

それだけでワクワクしながら拝見させていただいた

 

まず、今作は前後編と分かれていて

前編が事件パート、後編が裁判パートである

 

パートというと、どこかの逆転裁判を思い出す…

 

それでは今回はネタバレ多めで

感想を綴っていこうと思う

※見ていない方はここまでにして下さい

 

まず、物語の始まり方が変わっていた

 

当時、中学2年生だった主人公の藤野涼子

25年後、母校に教師として赴任し

校長先生に25年前から語り継がれている

学校裁判の話をし始めるところから始まるのだ

 

ドラマでは、たまに見かけるが

映画で回想が本編というのは珍しく感じた

 

さて、大体のあらすじとしては

25年前、当時、中学2年生だった主人公が

クリスマスの朝、友人と登校し裏門から学校に入ったところ

雪に埋まる同級生の遺体を発見するところから始まる

 

警察は自殺と断定したが、その後

告発状なるものが主人公や学校、担任あてに届き

亡くなった子は自殺ではなく

不良の生徒3人に殺されたということが

書かれていたことから事態は急展開していく

 

まず、ヒロイン藤野涼子役の藤野涼子さん

役名と芸名が同じということに驚いたのと

藤野さんの声が低くて好きです

 

あと中学生という設定とはいえ

この時期の幼さもありつつ大人びている状況を

演者の子たちが演じているのか、素なのかは分からないが

違和感なくぴったりな印象だった

 

思春期特有の危うさを感じつつも

予告編でも言っているが

嘘つきは大人の始まり…ということで

耳が痛いな~💦と思いながら見ていた

 

子供には嘘をついちゃダメとか言いつつ

大人は平気で噓をつくもので

相手を傷つけないための嘘だから…

などと素知らぬ顔をで言うのだ

 

中学生は、その境目だからこそ

嘘をつくことで自身が傷ついてしまう子もいるし

すんなり大人の仲間入りする子もいる

 

そういった所が、上手に描かれていた

 

さて物語に触れていくが

葬儀から現れる謎の美少年・神原君

もともと謎に満ちていたので

何かあるとは思いながらも

その謎が明らかになったときはスッキリした

 

予告ではドキドキハラハラ感があるが

ぶっちゃけ大きなどんでん返しはない

ただ、前編の伏線を後編で回収してくれるので

結構スッキリした

(個人的には担任の先生の事件が怖かった)

 

全編を通して感じたのは

私は柏木君がかなり苦手である

 

なので、担任の先生があのようになるのも

神原君の言動も納得できる

柏木君のご両親が普通に優しそうで驚いた

 

終盤で混乱してきたので

私は、善悪の判断を放棄しながら見ていた

そうすることで、この物語の言いたいことが

漠然と見えてきたからだ

 

裁判が始まるまでに時間が掛かったことや

すぐに倒れてしまうことに違和感を感じつつも

レビューを見ると賛否両論あるが

私は好きな作品だった

※小説だと続編があるらしいので見てみようと思う

 

最後に今作で一番気に入ったのは

インテリメガネシャイボーイ判事役・井上君だ

つい異名をつけたくなるほど気に入ってしまった

 

彼は主人公の同級生で秀才なのだが

本当はみんなとキャッキャしたいのに

それを抑えていて(隠しきれていないが)

ちびまる子ちゃんで言うところの

丸尾君のような存在なのだ

 

ちなみに私が好きな場面は

後編で大出君が裁判に出廷すると決まった時

嬉しさのあまり神原君に飛びついて喜ぶ井上君

なんて可愛らしいんだと胸を鷲掴みにされた

 

やっぱりメガネ男子、最高!

 

22年前、私の心をえぐり今もなお瘡蓋のまま残り続けている作品「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

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この作品は、もう二度と見たくない作品だ

 

映画ファンなら知らない人はいないであろう

物語の展開も結末も、悲しすぎるからである

 

ブログの説明にも書いているが

私は20年間、映画鑑賞を封印していた

なのでこの作品は、封印前に見た作品だが

今も思い出すだけで苦しくなる作品として

鮮明に覚えているため、年齢と共に記憶が薄れていく前に

綴っておこうと思ったのだ

 

それでは、少しだけネタバレしながら

感想を綴っていこうと思う

 

まず、私がこの映画を観たきっかけは

主人公セルマ演じる、ビョークが好きだったからだ

当時の私は、この映画の内容を全く知らないまま

ただビョークが主演ということで

ワクワクしながら見た記憶がある

 

明るい印象のあるビョークが主役ということで

さぞ楽しい物語だろうと勝手に思い込んでいたからか

あまりにも理不尽な展開に、言葉を失った

 

セルマは何も悪くない…

 

最後までずっと心がモヤモヤした

そしてビルを恨んだ

 

今作の最後の光景

こんなに長い年月が経っても忘れられない

 

当時の私にはあまりにもショックが大きく

見た後は、数か月、他の映画も観る気に

ならなかったぐらいだった

 

この映画の最近の評価はどうだろうかと思い

検索してみると、名作だったという声もある

 

確かに、ここまでインパクトを与える作品は

これまでになかったが、どこかのレビューでもあった

後味が悪いという言葉を通り越して胸糞悪すぎる

 

とても共感できる感想だった

 

失明寸前の最中でも

空想の中で楽しそうに歌い踊る

セルマが可愛かったからこそ

現実との落差がありすぎて辛かったのか…

 

今作のファンの人には申し訳ないが

私の中では間違いなくワースト3に入る

 

ただ、この先もずっと忘れることはない作品である

 

 

綺麗さと怖さと「海底47m」

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私はダム恐怖症である

ただ、生きている間に一度は実際のダムを見てみたい

という好奇心と恐怖心が混在している

 

ということで、今はダムを見慣れるところから始めようと

時々、動画サイトで日本のダム動画を見ているのだが

検索しているうちに「海洋恐怖症の人は見ないで下さい」

といった動画を見かけ、好奇心からそういった動画も

見るようになり、そこからこの映画の予告編にたどり着いた

 

結論として、私はダムは怖さを感じるが

海洋恐怖症ではないことが分かったので

早速映画を鑑賞してみた

 

今回も少しだけネタバレしつつ

感想を綴っていこう

 

まず、この映画はホラー的な怖さではなく

実際に起こり得ることだからこその怖さがある

 

バカンスを楽しみに来た姉妹が興味本位で

人食いサメのいる海にダイビングすることから

この物語は展開していく

 

2人は檻に入り、サメのいる海に沈められ

間近でサメの恐怖を体験できるというものだ

 

初めは楽しい雰囲気が続くが、アクシデントが起こり

2人の檻は深くに落ちていくのだ

 

こういった映画は、あまりあらすじを話してしまうと

これから見ようと思っている人に

申し訳ないので、ふわっと話すが

物語の展開の波に、いつの間にか

翻弄されている自分がいた

 

そして結末まで見た時

「えっ」と思わず声に出してしまった

 

何とも言えない結末だが

生身の人間が、酸素の薄い状態で

海底にいるということがどういうことか

海の恐ろしさを知ることになった

 

私は深海魚が好きなので

基本的に海は神秘的で好きだ

 

ただ、こういった映画を観ることで

綺麗なだけではないということを

思い知らなければならない

 

私が言うのも烏滸がましいが

この作品は見せ方や展開など

本当によく出来ていて面白かった